『仮初め徒花桜』



絹のような手触りの帯紐を、指先に絡めながらはらりと解きほどく。
「今宵もごゆるりと楽しんでいっておくんなんし」
椿の花のような唇に艶やかな吐息。
「ところで今日はいくら払うが良いか」
「そちらの言い値で」
太夫は身に纏う布地を足元へ落として、真白い肌を晒す。
その滑らかな白い柔肌の背中に、男は、筆を滑らせた。
女の肌に、絵筆で桜の花を描く。
「こんなことでご満足ですか」
「ああ」
指先で




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2013/4/7
15分 196字 未完
かけてないなー 




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